やがて老いてゆく全ての人間へのエレジー。 恐れもせずにこの作品に身を投じたアンソニー・ホプキンスの姿は、 正に敬服の至りで有りました。
――仲代達矢(役者)
アンソニー ホプキンス殿 貴方の演技をどのような言葉をもって称えたら良いのでしょう。 既にご高齢の貴方が老いがもたらすいろんな障害を客観視をして冷めた演技をなさる。 もはや神の領域としか 言わざるを得ません
――西田敏行(俳優)
マジカルな世界に迷い込んだかの様な混沌とした世界は、時々可笑しく!恐ろしく不安定! ...A.ホプキンスの演技力は我が親の記憶を呼びさます生々しさ、愛しい時間であったと思えた作品!
――風吹ジュン(女優)
私は舞台で娘アンを演じ、フロリアン・ゼレールの戯曲に魅了されました。この作品の深い愛を自ら初監督し、アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンの圧倒的な素晴らしさに浸らせてくれた事に感謝します。 厳格な父が自己を喪失していくリアルさに涙が止まらない。
――若村 麻由美(俳優)
親と子はいつか逆転する。老いるという事はこういう事なのだろうか。私もアンソニーと一緒に彼の記憶の中を彷徨った。
――檀れい(女優)
誰もがいつか迎える「老い」。記憶や理性が崩壊していくさまを、私たちはアンソニー・ホプキンスの至芸を通して体験する。 これはユーモアも混じえた上質なサスペンス映画だ。そして避け難い結末が胸を締め付ける家庭劇でもある。
――赤川次郎(作家)
2019年、最も印象に残った舞台作品の映画化。観ているあいだ中、私たちは終始混乱し、苛立ち不安になる。でもそれこそが彼の生きる世界そのもの。そこに生きる「父」の姿は未来の私かもしれない。
――中井美穂(アナウンサー)
たいへん良い映画です。 地味なのに退屈せず、緊張感が持続します。 いろいろなことを考えさせてくれます。
――養老孟司(東京大学名誉教授)
認知症の「父」の体験を驚くべき脚本と映像のマジックで再現する。映画制作の偉大な発明を通して、深くて広い人間愛が描かれる。不安に満ち、揺れ動く世界の中から、最後に残る人のぬくもりと希望。かけ値なしの傑作だ。
――茂木健一郎(脳科学者)
映画は人生の予行演習だ。 ここまでの認知症の主観の世界は本人以外は見られない。 A・ホプキンスは「名優」という言葉では賞讃が追いつかないほど俳優の未踏の極地に居る。
――水道橋博士(芸人・タレント)
「確かさがないから不安で確認する」「認知症は暮らしの障害」を体感したあっという間の時間。不安や混乱が混じる日常生活を理解しできることを共に楽しむ。難しいことですが体感した今ならできると感じました。
――長谷川洋 ――(精神科医師、長谷川診療所院長)
アンソニー・ホプキンスの一挙手一投足は舞踏のように荘厳でありながら、リアリティの極致に到達している。 人間という「生き物」を演じながら、人生の「真実」に触れてくる。まるで即身仏のようで、私たちは初めてこのような映画を見る幸福を味わえるのだ。
――瀬々敬久(映画監督)
アンソニー・ホプキンスのリアリティのある深淵なる演技。失われし記憶、しかし、執着だけは残る人間の悲しみ。これは他人事ではない。 これほど自分の記憶が抜け落ち混濁する様をここまで実感できる映画はなかったのではないか。
――行定勲(映画監督)
認知症である父の視点で戸惑い不安に陥りながら過ごす90分。スリラーのような感覚に陥るが、見終わるととても愛しい時間を過ごしていたことがわかる。アンソニー・ホプキンスの素晴らしい演技にただただ圧倒された
――白石和彌(映画監督)
記憶と幻想の境界が崩れゆく気持ちなんて体感できるはずがないのに、圧巻の演技と巧みな演出で、いつの間にか、主人公と一緒に戸惑い悩む自分がいた。 この家族が下した選択の正否なんて誰にもわからない。でも、きっと僕も最後は母の温もりに帰るんだと思えた時、心が救われた自分がいた。
――中野量太 ――(映画監督『浅田家!』『長いお別れ』)
アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの魂のこもった惜しみない演技。 心の葛藤を描く、胸が張り裂ける感動的なスリラーだ。
――ケネス・ブラナー(俳優)
認知症の母親の介護を通して私が経験したことが非常によく表現されていて、作品とアンソニー・ホプキンスの演技に圧倒されました。
――ジョディ・フォスター(女優)
アンソニー・ホプキンス史上最高の演技。残酷なまでに巧妙な構成に圧倒され『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』を思い起こさせられた。パズルのピースをひとつずつ合わせていくように主人公が感じている苛立ちやその奥深い痛みを追体験させられる。
――エドガー・ライト ――(映画監督『ベイビー・ドライバー』 )
※敬称略/順不同