川崎市の映画祭で従軍慰安婦をテーマにした映画の公開が市の懸念表明を受けていったん中止された問題で、市長は「懸念表明は内容に関するものではない」と説明しました。
従軍慰安婦をテーマにした映画「主戦場」は、4日まで川崎市麻生区で開かれていた「KAWASAKIしんゆり映画祭」で上映される予定でした。しかし、映画祭を共催する川崎市が映画の一部の出演者が監督らを提訴していることを理由に主催者に懸念を表明し、上映が中止されました。その後、映画関係者らが上映の中止に相次いで抗議を表明し、最終日の4日に主戦場は一転して上映されました。
川崎市・福田紀彦市長:「報道で表現の自由の話、圧力と言われているが、内容について市から一切、言ったことはございません。今回の作品について出演者から上映差し止めを求める訴えがあることに対して懸念を伝えた」
福田市長は会見でこのように述べ、「懸念を伝えた時点では作品の選定段階にあると認識していた。上映することで裁判当事者に影響する懸念を伝えた」としています。
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