日本トップのカジノゲーム開発会社

世界中にあるカジノですが、日本には未だ一つもありません。それもそのはず、統合型リゾート(IR)整備推進法案、通称「カジノ法案」は2016年12月に成立したまま、放置されているからです。日本にあるギャンブルはどれも国が管轄しており、カジノというものは特定の企業が運営するものになります。イメージの問題もありますが、やはりギャンブル依存症や治安の悪化に対する懸念が多く出ています。ですが、日本に誕生することで観光による経済効果や、スタッフの大量雇用、また、税収によってインフラ設備の活性化が期待されています。このような状態ですが、日本国内で数少ないオンラインカジノゲームを開発している企業を見ていきましょう!

【バンダイナムコホールディングス】

誰もが一度は耳にしたことのあるこの会社、カジノ向けゲーミング機器を対北米にリリースしています。この会社は主にIPコンテンツを得意とし、子供向けのテーマや有名マンガ、関連するおもちゃ、ゲーム、アニメ制作、音楽制作というすべてを同社で提供している徹底ぶりが強みの一つです。もともとこの会社は「バンダイ」、そして「ナムコ」が2005年に合併し、そこから設立されました。「バンダイ」はゲームやアミューズメント開発を、「ナムコ」が制作部分を担い、現在のスタイルが作り上げられました。

このグループには、バンダイナムコエンターテインメント、バンプレスト、Jap Project、バンダイナムコアーツ、バンダイナムコアミューズメントと、ゲームセンターなどでの筐体開発、一番くじやフィギュアの開発、アニメソングボーカルユニットの在籍、また、巨匠の北野武監督の作品の取り扱い、ゲームセンターの運営などと非常に幅広く手掛けています。ここからはカジノゲーム開発に関して見ていきましょう。

「PAC-MAN VIDEO SLOT WILD EDITION」

世界的にも有名で、さらには映画化もされた「パックマン」。バンダイナムコは2017年に初めてのカジノ向けゲーミング機器として、このタイトルをリリースしました。実はその年の夏から北米や南米で稼働しています。ゲームの内容としては、通常のスロットゲームと同様ですが、スロットでリールが揃うことでパックマンがフルーツを食べたり、特殊絵柄成立で巨大パックマンが登場したり、ゴーストなどがシンボルで並んだりと、パックマン特有の音楽を聴きながらプレイすることが出来ます。

【コナミホールディングス】

KONAMIは1996年にゲーミングビジネスに参入し、現在は北米、オーストラリア、アジア、ヨーロッパの世界各地でスロットマシンやカジノそのものを管理するマネジメントシステムの開発、製造、販売、サービスを行っています。

まずは、コナミのカジノマネジメントシステムである、『SYNKROS®(シンクロス)』の詳細を見ていきましょう。これは全世界の400を超えるIR施設やクルーズ船にも導入され、開発から17年以上も基幹システムとして使用されています。「顧客管理」「スロットマシン管理」「テーブルゲーム管理」「セキュリティ監視」「マネーロンダリング対策」「マーケティング・データ分析」などの管理、経営判断をリアルタイムに行うことができるシステムです。さらに、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「スロットマシンの清掃状況管理システム」も導入しているようです。

他にもディスプレイ技術として『DIMENSION 49J™』『DIMENSION 27™』というディスプレイの開発をしています。ディメンション49Jはその名の通り、「j」の形になっている4KウルトラHDディスプレイです。また、ディメンション27は、縦型の3枚27インチの4KウルトラHDディスプレイです。これらのディスプレイは非常に多くのマシンに使用されるようになっており、巨大なスクリーンであっても非常に綺麗な映像を映し出すことが出来ます。これによってプレイヤーのカジノ体験が向上するだけでなく、他のマシンとの差別化にもつながります。

【セガサミーホールディングス】

「ソニック」、「ぷよぷよ」という名タイトルを生み出した会社で、複数のグループ企業がまとまっているものです。コンシューマ事業として、近年のスマホ普及に合わせた「動くプリクラ」、「盛れるプリクラ」の開発、「アンパンマン」、「名探偵コナン」、「ルパン三世」などのアニメをテーマとしたアミューズメント機器の開発、またそれらのアニメーション制作、おもちゃやフィギュア、さらにはゲームセンター運営も行っています。

「パラダイスシティ」

韓国初となる、統合型リゾート施設です。仁川空港から非常に近い位置にある、韓国最大級のカジノ、5つ星ホテル、クラブ、ラグジュアリースパがあります。多くの日本人スタッフが在籍し、初めての方でも安心して楽しめ、総面積約15,529㎡あるなかに、289台のスロットマシン、173台のテーブルゲーム、10台のETG(電子テーブルゲーム)が配置されています。また、カジノ内には世界中の食を楽しめるレストラン、カフェ、バーがあり、最上の楽しみ、そしてくつろげる空間となっています。

他にも多数のIR施設の開発、計画段階から携わっており、日本国内でカジノが建てられる際にも確実に関連企業としての活躍が期待されます。また、実機開発に非常に優れていることから、スロットマシンやその他カジノ関連設備の新規開発、改良をし、世界中のプレイヤーに楽しんでもらえるマシンが出てくることを楽しみにしましょう。

これら3社を紹介しましたが、各社ともに日本国内ではオンライン、オフライン共にカジノ関連のものを開発していることに関しては公に告知や宣伝をしていないため、多くの日本の方はそのようなことをしているという実態すらも知りません。ここまでの話でカジノに行ってみたいなと思われた方、今は残念ながらコロナの影響で海外に行くことが非常に難しい現状がありますが、オンラインカジノというものが非常に発達しています。パソコンやスマホ、タブレット端末からいつでもどこでもアクセスすることが可能で、手ごろにゲームをプレイすることが出来ます。簡単でルールの分かりやすいスロットゲームや、ディーラーを相手に一対一でプレイするブラックジャックやバカラなどのテーブルゲーム、対人戦でプレイするポーカーなどをお楽しみいただけます。

日本国内では法案が通ったものの、建設予定地が明確に定まっていないことや、地元の方々からの反対が多くあり、治安が悪くなってしまうこと、ギャンブル依存症になってしまう方が増えるのではないかという懸念があります。ですが、それらのイメージの払拭にも、有名企業である各社が協力し、日本でこのカジノや統合型リゾート施設の設立を進めていただけたらと思います。

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